安心を築く長さの技術JCSSを続ける魅力に迫ります

計量法に基づく日本の制度JCSSは、国家標準器と結び付け、トレーサビリティのある校正ができる制度のことです。国際規格に準拠しているという保証を得るにはJCSS校正認定事業者の証明書を得なければなりません。JCSSではさまざまな国家標準器を提供しており、長さをはじめ、重さ、時間、温度、角度、力、熱量など、多くの基準を定めています。もとが正しくないと測定の結果も正しいと言い切れません。測定が正しくないと結果も信頼できません。信頼できる製品を作る為、信頼される結果を得るため、JCSS制度があります。誰もが使う「ものさし」もしっかりと国際規格標準器があり、校正されているからこそ、安心して使うことができるのです。基準を設け証明をするからこそ、信頼できる製品づくりが実現しています。

長さをはじめとした測定器のJCSS校正を行うメリットについて

JCSSの認定事業所で認定を受けることで、JCSSのマークが入った証明書が発行されます。校正を行う分野は事業所ごとに異なるので、長さをはかるためのノギスやマイクロメーター、ダイヤルゲージなどの校正を行うなら、長さで認定を受けている事業所のなかから検索して依頼しましょう。重さなら重さの、力量なら力量の認定事業所となります。JCSS校正の認定を受ければ、国際的に通用する証明書を発行してもらえるため、世界に通用する製品作りが可能になり、企業としても信頼を得られます。また、トレーサビリティが保管されているため、問題が起きた場合にさかのぼって調べることができるメリットがあります。根拠を明確にできる信頼性があるため、社内の計量標準器として使うことができる点でもメリットといえます。

長さの校正は長さのJCSS登録事業所を探して申込をしよう

JCSS校正を行っている事業所は全国に多数あり、JCSS制度が始まって25年となる現在、年々増え続けています。その中でも長さの分野に限定すると67ほどの事業所があります。中には測定器の種類を限定しているところもあるので、校正を受けたい測定器を対象にしている事業所の中から、お近くの認定事業所に校正を申し込みましょう。認定事業所での校正には費用もかかりますが、事業内容で製品製造やデータの管理を行っているのであれば得られる信頼はこの上なく、費用をかけても受けるメリットは大きいと言えます。費用は測定器の種類ポイント数によって異なるので、事前に見積もりをしてもらうとよいです。また、一度認定を受けても制度を維持するために定期的な点検を受ける必要があることを覚えておくとよいです。